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日本の古代にあったという歌垣の風俗が南中国の少数民族の中では現在も行われているのである。その情報は、民族学者だけではなく、日本文学の研究者の心も掴んだようで、中国少数民族の「歌垣」に注目し、何年間も現場に取材し、モデルを作り、幾つの作品を出した。それらの作品は主に、中国少数民族の歌垣モデルから、日本古代文学の中の歌垣と歌文化がどういう姿で現したかを専念するものばかりにみえるのであろう。しかし、民族の伝承事象としての「歌垣」の発生は必ずそれの孕み出す時代に深く繋がっている。「歌垣」の源をはっきりするのは、「