日本の封建時代における家族の階層制度ー『菊と刀』の第三章を中心にー

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  要 旨:『菊と刀』は日本の文化を研究し、権威がある著作であると言える。本論は『菊と刀』の第三章を中心に、日本の封建時代における家族の階層制度について論述しようと考える。
  キーワード:日本;封建時代;家族;階層制度;カスト
  日本人を理解しようとするに当たって、まず、取り上げねばならないのは、「各人が自分にふさわしい位置を占める」ということの意味について、日本人はどう考えているかということである。日本人は「各々其ノ所ヲ得」という日本の階層制度に対する信頼を持つこそ、日本人の抱いている観念全体の基礎をなすものである。『菊と刀』は日本の文化を研究し、権威がある著作であると言える。特に、『菊と刀』の第三章は「各々其ノ所ヲ得」という日本の封建時代における家族の階層制度について説明している。
  一、家族への忠誠の孝行
  言うまでもなく、孝行は日本が中国と共有している崇高な道徳律であり、中国から伝えてきた。しかしながら、孝行の性格は不可避的に、中国とは異なる日本の家族構造に適合するように改められる。中国では人は自分の属する広大な宗族に対して忠誠を捧げねばならない。この宗族はある場合には何万もの人々から成り立っていて、それらの全体に対して支配力を持ち、またそれらの人々から支持を受ける。しかし、日本ではこの點はまるで事情が異なる。19世紀の中頃まで、苗字を名のことを許されていたのは貴族と武士の家柄に限られる。だから、日本人は忠誠を捧げるべき相手は新類縁者の一大集団ではなく、封建領主である。彼らはその土地に存在する主権者である。日本で重要なことは人が薩摩藩に属するか、肥前藩に属するかということである。ある人間の絆は彼を自分の藩に結びつけるものである。
  二、先祖や祖先への崇拝
  氏族を制度化するもう一つの方法は、違い先祖や氏族の神々を神社や聖所で崇拝することである。祖先に対する崇拝は神社とはまるで別な、家族の居間に設けられた仏壇で行われ、しかもそこにはわずか六、七人の最近の死者のみが祀られている。日本の全ての階級は毎日この仏壇の前で、まざまざと記憶の中に残っている父母や祖父母や近い親族のために礼拝が行われ、食べ物が備えられる。したがって、日本の「孝行」は限られた、直接顔を合わせる家族間の問題である。
  三、世代、年齢や性別への「特権」
  家族の懐に戻ってきた時には、日本人は礼儀作法が学び、細心の注意をもって履行する。性別と世代の区別と長子相続権に立脚した階層制度が家庭生活の根幹になっている。
  ふさわしい位置ということはただ世代の相違だけではなく、また同時に年齢の相違も意味する。年齢のいかんを問わず、ある人の階層制度の中における位置はその人が男か女かによって変わってくる。とはいうものの、日本の婦人は他の大部分のアジア諸国に比べれば、大きな自由を持っている。日本では世代と性別と年齢の特権はこのように大きい。しかし、これらの特権を行使する人々は専横な独裁者としてでなく、重大な責務を委託された人間として行動する。特に何か重大な事件が起こった場合には、家柄の上下を問わず、家長は親族会議を召集し、そこでその事件を討議する。日本人は誰でもまず家庭の内部で階層制度の習慣を学び、そこで学んだことを経済生活や政治などのもっと広い領域に適用する。以上の原因で、日本の家庭には非常に顕著な連帯性があり、強力な、かつ公認された感情的紐帯が容認されている。
  本論は『菊と刀』の第三章を中心に、日本の封建時代における家族の階層制度について論述している。まず、家族への忠誠の孝行について紹介している。また、先祖や祖先への崇拝という角度から分析を行う。最後、世代、年齢や性別への「特権」という面から、日本の家庭には非常に顕著な連帯性があり、強力な、かつ公認された感情的紐帯が容認されているという結論を出す。
  参考文献:
  [1]张建宇.各々其ノ所ヲ得」という日本の封建時代における国内の階層制度ー『菊と刀』の第三章を中心に[J].博览群书,2015.07.
  [2]ルース·ベネディクト著、長谷川松治訳.現代教養文庫·菊と刀(全)[M].日本:社会思想社、昭和49年11月30日.
  [3]露丝·本尼迪克特著、北塔等译.菊与刀(汉译经典007)[M].译林出版社,2011.04.
  作者简介:张建宇(1989-10—),男,汉族,河北邢台,西安外国语大学13级日语语言文学专业硕士在读,研究方向:翻译学、翻译理论与研究。
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