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【中图分类号】 H364.1 【文献标识码】 B 【文章编号】 2236-1879(2017)13-0309-02
問題提起
中日否定用語は、言語教育の中で注目されている言語項目である。従来では、中国語の否定用語に関する研究外多いのに対して、日本語の否定用語に関する研究が少ない。周知のとおり、よく使われている中国語の否定用語は“不”“没有”だが、日本語の場合は「ない」、「なかった」である。日常生活においては、否定用語を間違って使って、本意を間違って理解する例が多い。特に、通訳専攻の学生として、否定文を翻訳するとき、どの否定用語を使ったらいいかのは注意すべきだと思う。だから、中日否定用語がよく把握できるため、本研究では中日否定用語への対照研究を通して、その間の対応関係を探し出したい。
本論
本文はよく使われている中国語の否定用語“不”“没有”及び日本語の否定用語「ない」、「なかった」を中心に対照研究を広げる。具体的には、主に、否定用語と動詞、形容詞、副詞との組み合わせと三の部分にわけて中日否定用語の異同を研究する。
一、中日否定用語と動詞との組み合わせ
1.中日否定用語の位置について
中国語の否定用語“不”“没有”は動詞と組み合わせる場合では、否定用語が動詞の前においてその動詞を否定する。例えば:不去、没吃、不看、没写作业、没上课など。その反面、日本語の場合は、否定用語「ない」「なかった」を動詞の後においてその動詞を否定する。例えば:分からない与出ない、食べなっかた、結婚しないなど。
2.中日否定用語が対応できる場合
2.1中国語の否定用語“不”は主に現在及び将来に使われる。同時に、日本語の否定用語「ない」も現在に使われる。従って、普通の場合では両者は対応する。
(1) 弟は家事をしない。
弟弟在家不做家務。
(2) 学生たちは学校から出しない。
学生们不从学校出发。
(3) あんなところに度と行かない。
那种地方再也不去第二次。
(4) 雨の降る日には散歩しない。
下雨天不散步。
上述の文では、“不”は「ない」と対応する。両者とも現在において、動詞を否定する。
2.2中国語の否定用語“没有”は主に過去で使われる。同時に、日本語の否定用語「なかった」も過去で使われる。過去のある動作またはある行為を否定する。普通では、両者が対応できる。例えば:
(1) 雨が降ったので、私は学校に行かなっかた。
因为一直下雨,我没去学校。
(2) あまりよくないから、買わなっかた。
不太好,所以没买。
(3) 今日は土曜日だったが、どこも行かなかった。
虽然今天是星期六,但我们哪也没去。
(4) あなたの好意は先かたに届かなかった。
您的好意对方没有领会。
上述の用例では、“没有”は「なかった」と対応できる。
3.中日否定用語が対応できない場合
“不”と「ない」、“没有”と「なかった」には対応できない場合もある。それは主に中国語の否定用語のある特殊の用法に決まられている。以下は例を挙げる。
3.1.“不”と「ない」が時態上で対応できない場合
3.1.1否定文の“不”が人の主観意識を表す場合には、過去でも使われ、過去の否定を表している。例えば:
昨天是他自己不去,不是我们不让他去。
昨日は彼が行かなかったが。私たちが彼を行かさないのではなかった。
この文では、“不”が対応するのは「ない」でなくて、「なかった」である。つまり、過去の意図を表す場合に、“不”は「なかった」と対応する。
3.1.2.中国語の非動作動詞、例えば、心理活動の動詞、認識動詞、また関係動詞などの動詞においては、“不”が非動作動詞を否定する特点によって、“不”しかその動詞を否定しない。こんな場合では、過去でも、否定用語“不”を使う。これによって、“不”と「ない」との不対応が起こる。以下は、例を挙げる。
(1)彼は私の電話を知らなかった。
他以前不知道我的电话。
(2)彼たちは学生ではなかった。
他们以前不是学生。
(3)私はこの人をしらなかった。
我以前不认识这个人。
(4)私は彼がなぜそうするのを理解できなかった。
我不理解他为什么要那样做。
上述の例(1)、(4)では、“知道”“理解”は心理動詞で、例(2)では、“是”は関係動詞で、例(3)では、“认识”は認識動詞である。これらの動詞全て非動作動詞に属し、“不”しか使って否定できない。過去においても、“沒有”を使わず、“不”を使って否定する。つまり、“不”は過去の非動作動詞を否定する場合には、日本語の否定用語「なかった」に対応し、「ない」と対応しない。
3.2.“没有” と「なかった」時態上の不対応
3.2.1否定文の動詞は能力、願望動詞である場合、一般的には中国語の否定用語“不”を使って動詞を否定する。“没有”で否定する場合もあるが、ただ“能,能够,肯,要”などの少数の動詞に限られている。以下は例である。
(1)絵画は全然できなかった。
以前根本不会画画。
(2)お酒は少しも飲まなかった。
以前一点也不会喝酒。 (3)一生懸命勉強すれば、落第しなかった。
如果努力学习的话,就不会不及格了。
例(1)では、「なかった」が“不”と対応する。それは、中国語において“会”は能力動詞に属すからだ。“没有会”を言わない。例(2)も同じ通りだ。例(3)では、“会”は“不”で否定する。また、この場合には、中国語の“如果……的话,就不会……”は後悔の気持ちを含め、勉強しないのではなくて、頑張って勉強しないのだ。こんな場合では、日本語の否定用語「なかった」は“不”と対応する。
3.2.2仮定を表す場合には、中国語の否定用語“没有”は過去に限らず、将来で使わてもよい。だから、将来の仮定する場合は、“内”は“没有”と対応する。例えば:
(4)彼が明日に到着しないと、私は彼の家に行きます。
如果明天他还没有到达的话,我就去他家。
(5)明日彼が行かないと、私が一人で行きます。
要是明天他还没來的话,我就自己去。
上述の例では、“没有”は「なかった」と対応せず、返って、「ない」と対応する。例(4)では、“没有”は将来の仮定で使われるので、「なかった」と対応しない。例(5)も同じである、“没”は「ない」と対応する。
二、中日否定用語と形容詞の組み合わせ
1.中日否定用語の位置,
中国語の否定用語は形容詞と組み合わせる場合、定番として形容詞の前に置いて否定する。それと反対に、日本語の場合は、否定用語は形容詞の後ろに置いて否定する。例えば、“不好看、不红、不新、不难”の対する日本語はぞれぞれ「よくない、赤くない、新<ない、難しくない」である。
2.両者の対応,
普通では、“不”は現在に使われ、「ない」と対応し、“没有”は過去に使われ、なかった」に対応すると思われる。以下はその対応する例である。
(1)这个苹果没红。
このりんごは赤くならなかった。
(2)病一点也没好。
病気は少しもよくならなかった。
(3)这个苹果不好吃。
このりんごは美味しくない。
(4)今天天气不好。
今日の天気は良くない。
この四つの例では、“没”は「なかった」とたいおうし、“不”は「ない」と対応する。“没”、「なかった」は過去でつかわれ、“不”「ない」は現在で使われる。両者とも時態のルールを守っている。
3.両者の対応できない場合,
否定用語は形容詞と組み合わせる場合、“没”と「なかった」、“不”と「ない」が対応できない時もある。否定文の形容詞は性質類形容詞なら、“不”しかつかって否定できない。それは中国語では、“不”は物の性質、状態を否定し、“没有”はある変化の発生や完成を否定するからだ。それによって、物の性質を否定する場合、過去時態においても、“没有”を使わず、“不”を使う。しかし、日本語では、過去時態では「なかった」しか使えない。それに、日本語の否定用語「ない」「なかった“が全ての形容詞を否定することができる。従って、”不と「ない」の不対応が出た。例えば:
(1)以前这台电视机的质量不好。
昔このテレビの質はよくなかった。
(2)昨天哈尔滨的天气不好。
昨日ハルビンの天気はよくなかった。
(3)以前这里的交通不方便。
ここの交通は便利ではなかった。
(4)这里以前不热闹。
ここは賑やかではなかった。
上述の例から見れば、“不”と「ない」は対応しない。例(1)“电视机的质量不好”はテレビの性質を否定し、品質がよくないと意味する。例(2)天気の質を否定する、天気がよくない。例(3)例(4)も同じ通りである。“交通不方便”も“不热闹”もある性質を否定する表現である。こんな場合では、“不”を使って物の性質を否定する。
三、中日否定用語と副詞の組み合わせ
中日否定用語はみんな副詞と組み合わせて使える。ただ、その使い方には違いがある。中国語では、ほとんどの副詞が否定用語と組み合わせて使える。その反面、日本語の場合では、わずかの副詞が否定用語と組み合わせて使える。それに、中国語の否定用語と日本語の否定用語と組み合わせる位置も違う。
1.位置の組み合わせ
1.1中国語の否定用語は副詞と組み合わせる場合に、三種類がある。それぞれは、否定用語が副詞の前に置く、否定用語が副詞の後ろに置く、前にも後ろにもよいとの三つの分類である。第三種の場合は、否定用語と副詞の位置によって意味が違う。例えば:
(1)a他一定不会来。
彼はきっとくるできない。
b他不一定会来。
彼は必ずくるできない。
(2)a哈尔滨环境太不好了。
ハルビンの天気は全然よくない。
b哈尔滨环境不太好。
ハルビンの天気はあまりよくない。
(3)a他們都不是中国人。
彼たちは全て中国人ではない。
b他们不都是中国人。
彼たちはあまり中国人ではない。
この三つの例では、否定用語“不”の位置が違う。副詞の後ろに置くのは完全否定を表し、副詞の前に置くのは非完全否定を表す。例えば、例aは完全否定で、例bは非完全否定である。その否定範囲が違う。
1.2日本語では否定用語と副詞を組み合わせる場合、副詞の後ろにしか置かない。適切に言えば、副詞は動詞または形容詞の前に置き、否定用語がその動詞あるいは形容詞の後ろに置く。それで、各レベルの否定を表す。 この四つの例で、下線部は否定用語に対応する副詞である。これらの副詞は後ろの否定用語と組み合わせて文を否定する。
2、中国語のの程度、範囲副詞と否定用語との組み合わせ及び日本語表現の対応
中国語ではある否定用語は副詞の前または後ろに置くにそれぞれ違う日本語表現がある。文の否定程度によって対応する日本語表現を選ぶ。上述のように、“全不”と“都不”が日本語の「全然……ない」で訳す。非完全否定の場合では、日本語でその副詞もたくさんある。例えば:「それほど」、「たいして」、「あまり」など、“不太”“不都”“不全”“不很”などの非完全否定を表す副詞に訳せる。つまり、完全否定を表す“全不、太不、都不、很不”は「全然……ない」と対応し、非完全否定の“不全、不太、不都、不很”は「それほど……ない、たいして……ない、あまり……ない」と対応する。以下は例である。
(1)私は彼のことを全然わからない。
他的事情我一點都不知道。
(3)彼はこのことに少しも関心ではない。
他一点都不关心这件事情。
上述の例では、日本語の副詞は否定用語と組み合わせる場合、よく中国語の“不”に訳す。それは、中国語の否定用語“不”の使い方によって決まられたから。例の動詞の“知道”、“关心”それぞれは認識動詞、心理動詞だ。こんな場合は、前の言った通り、“没有”を使わず、“不”を使って否定する。
まとめ
本文は中日否定用語と動詞、形容詞また副詞の組み合せの対比分析を通して、中日否定用語の差別を出した。中國語の否定用語“不”と“没”は日本語の「ない」に対応するところもあれば、対応しないところもある。動詞、形容詞と組み合わせるときには、中国語にも日本語にも、否定用語の位置が決まっている。ただ、時態上では、“不”と「ない」、“没”と「なかった」と対応する場合もあれば、対応しない場合もある。それは主に、中国語の否定用語のある特殊の使い方に用ってきまられる。副詞の場合は主に位置問題である。日本語の否定用語は全て後ろに置くのに対して、中国語の否定用語は形容詞、動詞の前に置き、それに副詞との組み合せる位置三種類あり、位置によって、文の意味も変える。
参考文献
[1] 吕叔湘.《现代汉语八百词》增订本【M】.商务印书馆,1999.
[2] 北大中文系1955/1957级语言班编.《现代汉语虚词例释》【M】.商务印书馆,1982.
作者简介:
赵晓蕊,1992.10.31--,籍贯:河南省许昌市,研究方向:日语语言文学、翻译,郑州财经学院文化与传播学院
問題提起
中日否定用語は、言語教育の中で注目されている言語項目である。従来では、中国語の否定用語に関する研究外多いのに対して、日本語の否定用語に関する研究が少ない。周知のとおり、よく使われている中国語の否定用語は“不”“没有”だが、日本語の場合は「ない」、「なかった」である。日常生活においては、否定用語を間違って使って、本意を間違って理解する例が多い。特に、通訳専攻の学生として、否定文を翻訳するとき、どの否定用語を使ったらいいかのは注意すべきだと思う。だから、中日否定用語がよく把握できるため、本研究では中日否定用語への対照研究を通して、その間の対応関係を探し出したい。
本論
本文はよく使われている中国語の否定用語“不”“没有”及び日本語の否定用語「ない」、「なかった」を中心に対照研究を広げる。具体的には、主に、否定用語と動詞、形容詞、副詞との組み合わせと三の部分にわけて中日否定用語の異同を研究する。
一、中日否定用語と動詞との組み合わせ
1.中日否定用語の位置について
中国語の否定用語“不”“没有”は動詞と組み合わせる場合では、否定用語が動詞の前においてその動詞を否定する。例えば:不去、没吃、不看、没写作业、没上课など。その反面、日本語の場合は、否定用語「ない」「なかった」を動詞の後においてその動詞を否定する。例えば:分からない与出ない、食べなっかた、結婚しないなど。
2.中日否定用語が対応できる場合
2.1中国語の否定用語“不”は主に現在及び将来に使われる。同時に、日本語の否定用語「ない」も現在に使われる。従って、普通の場合では両者は対応する。
(1) 弟は家事をしない。
弟弟在家不做家務。
(2) 学生たちは学校から出しない。
学生们不从学校出发。
(3) あんなところに度と行かない。
那种地方再也不去第二次。
(4) 雨の降る日には散歩しない。
下雨天不散步。
上述の文では、“不”は「ない」と対応する。両者とも現在において、動詞を否定する。
2.2中国語の否定用語“没有”は主に過去で使われる。同時に、日本語の否定用語「なかった」も過去で使われる。過去のある動作またはある行為を否定する。普通では、両者が対応できる。例えば:
(1) 雨が降ったので、私は学校に行かなっかた。
因为一直下雨,我没去学校。
(2) あまりよくないから、買わなっかた。
不太好,所以没买。
(3) 今日は土曜日だったが、どこも行かなかった。
虽然今天是星期六,但我们哪也没去。
(4) あなたの好意は先かたに届かなかった。
您的好意对方没有领会。
上述の用例では、“没有”は「なかった」と対応できる。
3.中日否定用語が対応できない場合
“不”と「ない」、“没有”と「なかった」には対応できない場合もある。それは主に中国語の否定用語のある特殊の用法に決まられている。以下は例を挙げる。
3.1.“不”と「ない」が時態上で対応できない場合
3.1.1否定文の“不”が人の主観意識を表す場合には、過去でも使われ、過去の否定を表している。例えば:
昨天是他自己不去,不是我们不让他去。
昨日は彼が行かなかったが。私たちが彼を行かさないのではなかった。
この文では、“不”が対応するのは「ない」でなくて、「なかった」である。つまり、過去の意図を表す場合に、“不”は「なかった」と対応する。
3.1.2.中国語の非動作動詞、例えば、心理活動の動詞、認識動詞、また関係動詞などの動詞においては、“不”が非動作動詞を否定する特点によって、“不”しかその動詞を否定しない。こんな場合では、過去でも、否定用語“不”を使う。これによって、“不”と「ない」との不対応が起こる。以下は、例を挙げる。
(1)彼は私の電話を知らなかった。
他以前不知道我的电话。
(2)彼たちは学生ではなかった。
他们以前不是学生。
(3)私はこの人をしらなかった。
我以前不认识这个人。
(4)私は彼がなぜそうするのを理解できなかった。
我不理解他为什么要那样做。
上述の例(1)、(4)では、“知道”“理解”は心理動詞で、例(2)では、“是”は関係動詞で、例(3)では、“认识”は認識動詞である。これらの動詞全て非動作動詞に属し、“不”しか使って否定できない。過去においても、“沒有”を使わず、“不”を使って否定する。つまり、“不”は過去の非動作動詞を否定する場合には、日本語の否定用語「なかった」に対応し、「ない」と対応しない。
3.2.“没有” と「なかった」時態上の不対応
3.2.1否定文の動詞は能力、願望動詞である場合、一般的には中国語の否定用語“不”を使って動詞を否定する。“没有”で否定する場合もあるが、ただ“能,能够,肯,要”などの少数の動詞に限られている。以下は例である。
(1)絵画は全然できなかった。
以前根本不会画画。
(2)お酒は少しも飲まなかった。
以前一点也不会喝酒。 (3)一生懸命勉強すれば、落第しなかった。
如果努力学习的话,就不会不及格了。
例(1)では、「なかった」が“不”と対応する。それは、中国語において“会”は能力動詞に属すからだ。“没有会”を言わない。例(2)も同じ通りだ。例(3)では、“会”は“不”で否定する。また、この場合には、中国語の“如果……的话,就不会……”は後悔の気持ちを含め、勉強しないのではなくて、頑張って勉強しないのだ。こんな場合では、日本語の否定用語「なかった」は“不”と対応する。
3.2.2仮定を表す場合には、中国語の否定用語“没有”は過去に限らず、将来で使わてもよい。だから、将来の仮定する場合は、“内”は“没有”と対応する。例えば:
(4)彼が明日に到着しないと、私は彼の家に行きます。
如果明天他还没有到达的话,我就去他家。
(5)明日彼が行かないと、私が一人で行きます。
要是明天他还没來的话,我就自己去。
上述の例では、“没有”は「なかった」と対応せず、返って、「ない」と対応する。例(4)では、“没有”は将来の仮定で使われるので、「なかった」と対応しない。例(5)も同じである、“没”は「ない」と対応する。
二、中日否定用語と形容詞の組み合わせ
1.中日否定用語の位置,
中国語の否定用語は形容詞と組み合わせる場合、定番として形容詞の前に置いて否定する。それと反対に、日本語の場合は、否定用語は形容詞の後ろに置いて否定する。例えば、“不好看、不红、不新、不难”の対する日本語はぞれぞれ「よくない、赤くない、新<ない、難しくない」である。
2.両者の対応,
普通では、“不”は現在に使われ、「ない」と対応し、“没有”は過去に使われ、なかった」に対応すると思われる。以下はその対応する例である。
(1)这个苹果没红。
このりんごは赤くならなかった。
(2)病一点也没好。
病気は少しもよくならなかった。
(3)这个苹果不好吃。
このりんごは美味しくない。
(4)今天天气不好。
今日の天気は良くない。
この四つの例では、“没”は「なかった」とたいおうし、“不”は「ない」と対応する。“没”、「なかった」は過去でつかわれ、“不”「ない」は現在で使われる。両者とも時態のルールを守っている。
3.両者の対応できない場合,
否定用語は形容詞と組み合わせる場合、“没”と「なかった」、“不”と「ない」が対応できない時もある。否定文の形容詞は性質類形容詞なら、“不”しかつかって否定できない。それは中国語では、“不”は物の性質、状態を否定し、“没有”はある変化の発生や完成を否定するからだ。それによって、物の性質を否定する場合、過去時態においても、“没有”を使わず、“不”を使う。しかし、日本語では、過去時態では「なかった」しか使えない。それに、日本語の否定用語「ない」「なかった“が全ての形容詞を否定することができる。従って、”不と「ない」の不対応が出た。例えば:
(1)以前这台电视机的质量不好。
昔このテレビの質はよくなかった。
(2)昨天哈尔滨的天气不好。
昨日ハルビンの天気はよくなかった。
(3)以前这里的交通不方便。
ここの交通は便利ではなかった。
(4)这里以前不热闹。
ここは賑やかではなかった。
上述の例から見れば、“不”と「ない」は対応しない。例(1)“电视机的质量不好”はテレビの性質を否定し、品質がよくないと意味する。例(2)天気の質を否定する、天気がよくない。例(3)例(4)も同じ通りである。“交通不方便”も“不热闹”もある性質を否定する表現である。こんな場合では、“不”を使って物の性質を否定する。
三、中日否定用語と副詞の組み合わせ
中日否定用語はみんな副詞と組み合わせて使える。ただ、その使い方には違いがある。中国語では、ほとんどの副詞が否定用語と組み合わせて使える。その反面、日本語の場合では、わずかの副詞が否定用語と組み合わせて使える。それに、中国語の否定用語と日本語の否定用語と組み合わせる位置も違う。
1.位置の組み合わせ
1.1中国語の否定用語は副詞と組み合わせる場合に、三種類がある。それぞれは、否定用語が副詞の前に置く、否定用語が副詞の後ろに置く、前にも後ろにもよいとの三つの分類である。第三種の場合は、否定用語と副詞の位置によって意味が違う。例えば:
(1)a他一定不会来。
彼はきっとくるできない。
b他不一定会来。
彼は必ずくるできない。
(2)a哈尔滨环境太不好了。
ハルビンの天気は全然よくない。
b哈尔滨环境不太好。
ハルビンの天気はあまりよくない。
(3)a他們都不是中国人。
彼たちは全て中国人ではない。
b他们不都是中国人。
彼たちはあまり中国人ではない。
この三つの例では、否定用語“不”の位置が違う。副詞の後ろに置くのは完全否定を表し、副詞の前に置くのは非完全否定を表す。例えば、例aは完全否定で、例bは非完全否定である。その否定範囲が違う。
1.2日本語では否定用語と副詞を組み合わせる場合、副詞の後ろにしか置かない。適切に言えば、副詞は動詞または形容詞の前に置き、否定用語がその動詞あるいは形容詞の後ろに置く。それで、各レベルの否定を表す。 この四つの例で、下線部は否定用語に対応する副詞である。これらの副詞は後ろの否定用語と組み合わせて文を否定する。
2、中国語のの程度、範囲副詞と否定用語との組み合わせ及び日本語表現の対応
中国語ではある否定用語は副詞の前または後ろに置くにそれぞれ違う日本語表現がある。文の否定程度によって対応する日本語表現を選ぶ。上述のように、“全不”と“都不”が日本語の「全然……ない」で訳す。非完全否定の場合では、日本語でその副詞もたくさんある。例えば:「それほど」、「たいして」、「あまり」など、“不太”“不都”“不全”“不很”などの非完全否定を表す副詞に訳せる。つまり、完全否定を表す“全不、太不、都不、很不”は「全然……ない」と対応し、非完全否定の“不全、不太、不都、不很”は「それほど……ない、たいして……ない、あまり……ない」と対応する。以下は例である。
(1)私は彼のことを全然わからない。
他的事情我一點都不知道。
(3)彼はこのことに少しも関心ではない。
他一点都不关心这件事情。
上述の例では、日本語の副詞は否定用語と組み合わせる場合、よく中国語の“不”に訳す。それは、中国語の否定用語“不”の使い方によって決まられたから。例の動詞の“知道”、“关心”それぞれは認識動詞、心理動詞だ。こんな場合は、前の言った通り、“没有”を使わず、“不”を使って否定する。
まとめ
本文は中日否定用語と動詞、形容詞また副詞の組み合せの対比分析を通して、中日否定用語の差別を出した。中國語の否定用語“不”と“没”は日本語の「ない」に対応するところもあれば、対応しないところもある。動詞、形容詞と組み合わせるときには、中国語にも日本語にも、否定用語の位置が決まっている。ただ、時態上では、“不”と「ない」、“没”と「なかった」と対応する場合もあれば、対応しない場合もある。それは主に、中国語の否定用語のある特殊の使い方に用ってきまられる。副詞の場合は主に位置問題である。日本語の否定用語は全て後ろに置くのに対して、中国語の否定用語は形容詞、動詞の前に置き、それに副詞との組み合せる位置三種類あり、位置によって、文の意味も変える。
参考文献
[1] 吕叔湘.《现代汉语八百词》增订本【M】.商务印书馆,1999.
[2] 北大中文系1955/1957级语言班编.《现代汉语虚词例释》【M】.商务印书馆,1982.
作者简介:
赵晓蕊,1992.10.31--,籍贯:河南省许昌市,研究方向:日语语言文学、翻译,郑州财经学院文化与传播学院